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エイズについての誤解を解くためにうつる病気なのかを知っておこう

2020年05月21日

まずは、結論からまとめます。エイズはうつる病気です。ただし、日常生活において、飛沫感染や空気感染、触れただけで感染することは全くありません。血液や体液によって感染しますが、飛沫程度量ならばうつることはありません。

手をつなぐ行為やハグ、フレンチキス程度なら当たり前に行うことが可能です。また、キャリアや発症者でも日常生活を保つことが可能ですし、健常者と同様の水準で生活をすることができます。もちろんエイズを発症してからも、日常生活においては第三者に移すことはありません。また、性感染症の一つとしてエイズが紹介されることが大半ですが、血液製剤や輸血によってキャリアになる人も見られます。感染経路は一つだけではないということも理解すべきことに含めるべきでしょう。こういった背景まで理解するには時間が必要になるかもしれませんが、話をすることも大切です。

キャリアにある人は、吐しゃ物や生理時に排出された血液などの処理を丁寧に行えば、誰かにうつすことはありません。このところでは、カミングアウトをして周囲の人に理解を求める機会が増えています。病気に対する情報提供も増えていることから、キャリア(患者)も生活しやすくなりましたし、生活の質を上げることが叶っています。HIVキャリアに対する誤解や偏見を持たないことが大切です。

一番怖いのは、HIVキャリアやエイズ発症者が自分の症状を自覚せずに性行為に至ることです。避妊をしない性行為は感染者を増やすことにつながります。自分は大丈夫と思うことは危険です。これまでに4人以上と性交渉の経験がある人、常時4人以上性交渉できる相手がいるという人、その相手の中に同性がいるという人は、ぜひ一度HIVの抗体検査を受けることをおすすめします。また、定期的に検査をし続け、自分の体の状態を把握することが大切になります。なかなか難しいことですが、自分の体を知ることでうつる病気であることを理解していきましょう。どうすればうつさないか、どうしたらうつしてしまうのかをしっかり把握することで、周囲への理解を求めるための素材となります。

エイズに対する大きな誤解として、確実に死に至る病気という認識が根強く残っています。後天性免疫不全症候群という症状で常在菌に侵されてしまうことが知られていますが、研究が進み医薬が向上したため、エイズ発症を防ぎキャリア状態を長く保つことができますし、人並みの寿命を全うすることもできるようになりました。